当選が決まると、ツイッター上でお礼を伝える人も 愛知県議選の投開票から10日余り。戦いを終えた現職は支援者宅を訪ね、玄関先で頭を下げる日々だ。「おかげさまで当選です。ありがとうございました」。握手を交わしては、数分で次の家へ。誰もが笑顔で迎えてくれる。 と、ごく当たり前に見える風景にも、公職選挙法の「NG」が潜む。お礼を伝えようと、選挙後に戸別訪問してはいけない決まりがあるのだ。あいさつ文を事務所前に貼るのも禁止。手紙は自筆に限る。現職は「お礼を言うのは自然なこと。法律がおかしい」。でも選挙の世界には、義理人情より大切なものがあるらしい。 ルールが登場したのは1934年。礼状などの費用を抑え、投票への見返りにお金を渡す不正も防ぐねらいだった。時を経て2013年。ネット選挙の解禁で、ブログやツイッターでの「お礼」の書き込みは認められた。 ただ現職は、あいさつに行かなかった支援者から「手伝ってやったのに」と怒られたこともある。苦い経験と公選法のはざまで揺れながら、来月までに200戸を回るつもりだ。4年後の選挙に向けたほのかな期待も抱きながら。(佐藤恵子)=終わり |
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